Artocarpus anisophyllus
ボルネオの森に実る、
絶品フルーツ。
エンタワックは、ボルネオをはじめ、スマトラやマレー半島などに分布するクワ科パンノキ属の熱帯果樹です。ジャックフルーツやタラップなどと同じArtocarpusの仲間で、黄褐色の果実を割ると、中から鮮やかな黄橙〜橙色の果肉が現れます。
原産地でも美味しい果実として高く評価される、まさにボルネオを代表するトロピカルフルーツのひとつ。果実だけでなく、成長とともに姿を変えていく大きな葉も見応えがあります。食べて、育てて、眺めて面白い、トロピカルフルーツ好きなら一度は栽培してみたい珍果です。
学名:Artocarpus anisophyllus
分類:クワ科 パンノキ属
原産:マレー半島、スマトラ、ボルネオなど
樹形:常緑高木
店長(蟹江侑生)のおすすめポイント
1. ボルネオを代表する、知る人ぞ知るトロピカルフルーツ
エンタワックは、ボルネオを代表するトロピカルフルーツのひとつ。日本ではほとんど見かけることのない果実ですが、現地ではその美味しさが高く評価されています。ジャックフルーツやタラップなど、パンノキ属の果物が好きな方にはぜひ育ててほしい一品です。
2. 蜂蜜をかけた「かぼちゃプリン」のような味
私が実際に食べて特に印象に残ったのが、その独特な味わいです。鮮やかな橙色の果肉は甘く濃厚で、例えるなら「蜂蜜をかけたかぼちゃプリン」のよう。かぼちゃを思わせるコクのある風味にしっかりとした甘さが重なり、他のトロピカルフルーツにはない個性的な美味しさがあります。トロピカルフルーツマニアなら、いつか自分の木から収穫して味わってみたい果実です。
3. 成長とともに変化する、エキゾチックな葉
果実だけでなく、葉の姿もエンタワックを育てる楽しみのひとつです。若い木では非常に大きな葉を展開し、成長するにつれて複数の小葉に分かれた独特な羽状の葉姿へと変化していきます。幼木では小葉に深い切れ込みが入ることもあり、いかにもArtocarpusらしいエキゾチックな雰囲気。果実が実るまでの成長過程そのものを楽しめる熱帯果樹です。
実際に食べてみました!
実際にボルネオでエンタワックを食べてみました。果肉は鮮やかなオレンジ色で、口に入れるとしっかりとした甘さと、かぼちゃを思わせるようなコクのある風味が広がります。
個人的に一番近いと感じたのは、「蜂蜜をかけたかぼちゃプリン」。濃厚でまったりとした味わいの中に、トロピカルフルーツらしい独特の風味があります。数あるボルネオフルーツの中でも非常に印象に残った果実で、トロピカルフルーツ好きにはぜひ一度味わってほしい美味しさです。
ボルネオの森に育つ、
知られざるパンノキ属の美果
エンタワック(Artocarpus anisophyllus)は、クワ科パンノキ属に属する常緑高木です。マレー半島、スマトラ、ボルネオとその周辺地域に分布し、熱帯雨林の中で大きく成長します。
ジャックフルーツ、チェンペダック、タラップ、パンノキなどと同じArtocarpusの仲間ですが、日本ではほとんど知られていません。一方、原産地では食用果実として高く評価され、野生の木から果実が収穫されるほか、ときには果樹として栽培されることもあります。
黄褐色の果皮に隠された、鮮やかな橙色の果肉
エンタワックの果実は丸みを帯び、成熟すると黄褐色になります。表面にはパンノキ属らしい多数の突起が並び、一見するとタラップや小型のジャックフルーツを思わせる独特な姿をしています。
果実を割ると印象は一変します。内部には多数の種子が入り、その周囲を鮮やかな黄橙〜橙色の食用部分が包みます。資料では果実は甘く、そのまま生食すると非常に美味しいと記録されており、原産地でも高く評価されている果物です。
「蜂蜜をかけたかぼちゃプリン」を思わせる味
エンタワックの味については、文献でも甘い果実として紹介されています。
実際に食べた印象では、かぼちゃを思わせるコクのある風味に濃厚な甘さが重なります。私自身は「蜂蜜をかけたかぼちゃプリン」のような味わいに感じました。
マンゴーやマンゴスチンのような分かりやすい甘酸っぱさとは方向性が異なり、どこかデザートを食べているような個性的な味わいです。世界の珍しい果物を楽しみたい方にこそ、一度体験してほしい果実です。
種子も利用される、パンノキ属らしい果実
果肉の中には多数の種子が含まれます。この種子も食用になり、加熱して利用することができます。果肉を楽しむだけでなく、種子まで食用にできる点もジャックフルーツなど他のパンノキ属果樹と共通する特徴です。
葉を見るだけでも面白い、異色のArtocarpus
エンタワックは果実だけでなく、その葉にも非常に大きな特徴があります。
幼木では非常に大きな葉を展開し、ときには長さ1mを超えるほどになることがあります。さらに若い時期には小葉に深い切れ込みが現れることがあり、いかにも熱帯のパンノキ属らしい大胆でエキゾチックな姿を楽しめます。
そして成長すると、複数の細長い小葉が並ぶ羽状複葉が明瞭になります。パンノキ属の中でも非常に特徴的な葉姿で、果実を知らなくても観葉植物として十分に見応えがあります。
苗木から成木へ育っていくにつれて葉の表情が変わるため、結実までの長い年月も、その成長そのものを観察して楽しめる植物です。
ボルネオの湿潤な熱帯雨林を故郷とする
自生地では、標高700m程度までの混交フタバガキ林などに生育します。川や小川に近い沖積地だけでなく、斜面や尾根などでも見られ、砂質土から粘土質土、石灰岩地まで幅広い環境に生育します。
栽培では高温多湿な熱帯環境を好み、深さがあり水はけの良い土壌が適しています。幼木のうちはある程度の遮光を好み、成長するにつれて徐々に光量を増やしていきます。
本来は大きな熱帯雨林樹となるため、日本で結実サイズまで育てるには十分な温度と栽培空間が必要です。決して簡単な果樹ではありません。それでも、ボルネオを代表する珍しい果実を自分の手で収穫することを目指して育てる価値のある、トロピカルフルーツマニアにはぜひ挑戦してほしい一種です。
エンタワック 苗[熱帯果樹]アルトカルプス・アニソフィルス Artocarpus anisophyllus
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